2月23日(月)、国連大学 (東京都渋谷区)にて行われた、平和・国際都市渋谷フォーラム「国際平和 〜スポーツを通じてできること〜」に参加しました。
このフォーラムは、国連大学と同学院がある渋谷区が共催して開催したもので、当日は、元プロマラソンランナー・国連人口基金親善大使の有森裕子さんが公演、対談を行いました。生徒たちにとっても、ふだんはなかなか知ることができない地球規模の課題を聞ける貴重な機会となったようです。
6カ国を訪問して見てきたさまざまな問題の実情
有森裕子さんは、プロマラソンランナーとして活躍していた2002年から、国連人口基金親善大使に任命され、カンボジア、タイ、インド、タンザニア、ケニアの6カ国を訪問。リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(生殖に関する健康と権利)、ジェンダー(男女の差異)、HIVエイズ、貧困など、さまざまな問題の実情を見てきたそうです。その惨状を多くの人々に知ってもらおうと、有森さんは現在、講演会やマスメディアを通じて啓発活動を行っています。今回のフォーラムもその一環で、とくにスポーツを通じた活動の有効性について熱弁をふるいました。
スポーツという観点から 問題解決に繋げることができる 日本では、各地で1年中、マラソン大会が行われていますが、開催のテーマを持たせた方がいいと提案している有森さん。「マラソンだけでなく、スポーツ大会を開催すれば多くの人が集まって、何かを配れば一瞬にして知れわたります。スポーツは精神を前向きにするので、そのときに大切な情報を受信したら、強烈なインプットになります。私が親善大使になって良かったことといえば、スポーツという観点から問題解決に繋げるアイデアが浮かぶことだと思います」と語りました。
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